Book: 御菓子丸 杉山早陽子“そのときみえるもの”

和菓子、その小さな宇宙に凝縮された記憶、風景、そして感情を、見ることや食べることを通して体験する。京都を拠点とする御菓子丸の杉山早陽子は、目に見えない感性を和菓子という形へと落とし込み、伝統的な世界に新しい風を吹かせます。

「鉱物の実」という銘のお菓子は、琥珀糖にクロモジがささり、まるで木に御菓子の実がなっているかのよう。杉山はこの実を和菓子の原点まで遡り、果実を使って実を表現しようと試みます。そのほかに、時間を経ると色が変化する「うつろい」、風景を閉じ込めるという発想から生まれた「薬箱(くすりばこ)」、ほおずきを灯に見立てた「灯花(とうか)」、草花の芽吹きを玉にした「薬玉(くすだま)」など、儚さや無の境地、あるいは日常や季節のうつろいを愛おしむ感情を和菓子へと落とし込みます。それらの御菓子は五感を通して、私たちの記憶を呼び起こし、そして記憶へと堆積していきます。

本書では、御菓子丸のこれまでの25の和菓子を、それぞれの御菓子についのエッセイと共にまとめています。御菓子丸の世界をより深く知ることができる思考の源を読みながら、瑞々しい和菓子を目で味わってみてください。


〈薬箱〉
箱に花を閉じ込め、愛おしみながら体の中に消してしまう。
食べることは究極の愛で方かもしれない。 

 

『そのときみえるもの』
著者:御菓子丸 杉山早陽子
デザイン:竹廣 倫
写真:山本康平
仕様:B6変型/ソフトカバー/96P
言語:日本語/英語
定価:1,800円+税
ISBN978-4-907562-16-8 C0077

予約受付中(11月5日頃発送予定)

日本郵便での発送です。※日本国内送料無料
 
  
   
関連展示:「そのときみえるもの」御菓子丸 杉山早陽子
会期:2018年11月6日(火)~11日(日)
会場:森岡書店(東京都中央区銀座1-28-15鈴木ビル)
営業時間:13:00〜20:00
電話:03-3535-5020
 

トークイベント
杉山早陽子×森岡督行
日時:2018年11月7日(水)19:00-20:30
入場料:1500円(御菓子付)
定員:15名
電話予約:03-3535-5020(森岡書店)
 
 
杉山早陽子/Sayoko Sugiyama
1983 年三重県生まれ。2006年から10年間、和菓子ユニット「日菓(にっか)」として活動。「日菓」と並行して2014年から「御菓子丸(おかしまる)」を主宰しながら、和菓子を制作、展示、販売している。食べたら無くなる当たり前のことに着眼し、表現方法としての和菓子に可能性を感じ、京都にて和菓子を学ぶ。鑑賞から食べるまでの行為を一つの体験として捉え、記憶に残る一瞬を和菓子に込めて制作する。
https://www.okashimaru.com/

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