かげろうのやうに

花代

¥2,500 (+tax)

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2014年、ニューヨークの+81 GALLERYで開催した同名の展示でニューヨークを訪れたのをきっかけに、17年余り過ごしたベルリン、パリ、ロンドン、ニューヨークそして東京の記憶や思い出の断片が花代のなかでつながっていきます。まるで蜉蝣のように儚く美しい記憶たちの残像を留めることは、彼女にとって写真を撮ることと同義であり、その断片を丁寧に拾い言葉にしたため、写真とともに本書ではひとつの大きな繭のように編まれています。

言葉の中にページに一枚一枚挟み込まれた写真が絡み合っていくという繊細なデザインで表現することで、ページをめくる喜びに満ちた一冊です。

 

産み落とすメロデイ 残像 ささやきは
ふわふわと 憂わしげに宙に舞う
かげろうのやうに
砂粒のような塵は ゆっくりと雲のように霧のように
とりとめのない形を作ろうとしている
花代

 


 

アートディレクション:田中義久
デザイン:竹廣倫
編集:網野奈央(torch press)
仕様:210×127mm/ホチキス止め/56P+写真挟み込み
言語:日本語
定価:2500円+税
ISBN978-4-904959-18-3
発行部数:500部+スペシャルエディション10部
版元:+81publishers

 

花代(Hanayo)
現代美術家。幼い頃から写真、音楽、演劇に親しみ、19歳で大学中退後、向島で半玉(芸者の卵)修業を開始。そのエピソードはロンドンの『The Face』誌の表紙を飾り、ゴルチエなどのモデルとしても活躍する。日本では一時TV、舞台などに出演、さらに歌手としてソロ活動のほか、多彩なコラボレーションも展開。並行して中学生の頃から同じカメラで自身の日常を幻想的な色彩で切り取る写真を撮り続けており、またこうした要素にコラージュ、パフォーマンス、音楽、立体表現を加えたインスタレーションを発表する。『花代展 ウツシ・ユメクニ』(パルコギャラリー、東京)、『Hanayo- fuck little red riding hood 』(パレ・ド・トーキョー、パリ)などの個展を始めとする展覧会多数。作品集に『ハナヨメ』『MAGMA』『berlin』などがある。東京ベルリン在住。
www.hanayo.com