石屋さん

桑原真理子

¥2,900 (+tax)

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アムステルダムを拠点に活動するアーティストの桑原真理子が、この度は初めての作品集を刊行致します。『石屋さん・ストーンディーラー』は、桑原の映像作品「青石」での、群馬県鬼石町(おにしまち)の石屋さんと桑原の対話を元に作られています。同じくアムステルダムで活動する気鋭のデザイナーの若林亜希子によって、新鮮なデザインで日本の伝統文化を紹介するアートブックとして仕上がりました。

 

1960年代から80年代にかけて、三波石と呼ばれる青石を売り回っていた群馬県鬼石町の石屋さん。本書はアーティスト桑原真理子が鬼石で出会った8人の石屋さんとの対話を収録しています。彼らは今では商業価値を失ってしまった石に対して、未だに独自の文化的価値を見出しており、それがどんなものであるかそれぞれの観念から話しています。現在、庭石ブームの終焉とともに、石屋さんの職業もなくなりつつある中、ある石屋さんは「自分の骨がなくなっても、三波石は末代守ってくれるから大丈夫」と話します。この対話は記録でもなく、三波石の紹介でもない、石屋さんたちとの奇妙なコミュニケーションの様子が淡々と綴られている、ユーモア溢れる一冊です。

 


 

デザイン:若林亜希子

仕様:190x130mm/コデックス装/244P

言語:日本語/英語

定価:2,900円+税

ISBN:978-4-907562-07-6 C0070

Edition:500

 

桑原真理子(Mariko Kuwahara)

アーティスト。アムステルダム在住。1983年東京都生まれ。 父が日本人、母がオランダ人。19歳の時にオランダへ渡る。2011年、ヘリット・リートフェルト・アカデミー(アムステルダム)、グラフィックデザイン科卒業。精神疾患患者、元ホームレス、オイリュトミストなど、特定のグループに属する人々とのコラボレーションから作品を制作している。