カラーフィールド 色の海を泳ぐ

¥3,455 (+tax)

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カラーフィールドは1950年代後半から60年代にかけてアメリカを中心に発展した抽象絵画の傾向です。 大きなカンヴァス一面に色彩を用いて場(=フィールド)を創出させることで、広がりある豊かな画面を作り出しました。 

 

DIC川村記念美術館で開催される「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」は、このカラーフィールド作品の収集で世界的に知られるマーヴィッシュ・コレクションより、関連する作家9名に焦点をあて、1960年代以降の出色の作品を紹介する本邦初の展覧会です。彼らは、色彩と絵画の関係を各々の方法で模索し、その過程で多くの作家が独自の描画に至りました。変形的な外形を持つシェイプト・カンヴァスの使用や、絵具をカンヴァスに染み込ませるステイニング技法、あるいはスプレーガンの噴霧で色を蒸着させる画法など、従来では考えの及ばなかった手法を考案し、絵画に新たな地平を切り拓いたのです。
 
こうして創出された空間を満たす大画面と、そこで展開される様々な色彩についての思考は、今なお見るものの感覚や想像力を刺激してやみません。作品が体現する色の世界、その海を泳ぐ私たちは、色の波に身をまかせ、溺れ、時に抗いながら、絵画と色彩の無限の可能性に出会うでしょう。色の海を泳ぎきった先には、きっと、私たち自身の中にある彩り豊かで、高潔な、けれど同時に暗く、黒いものをも包む、美しい地平を感じとっていただけるのではないでしょうか。

 

展覧会図録となる本書では、出品作の図版のみならず、カラーフィールドにまつわる充実したテキストを収録するなど、資料性も高い一冊。カラーフィールドの魅力と出会い、その世界に存分に浸れることができるでしょう。
  
 
カラーフィールド 色の海を泳ぐ
2022年3月19日〜9月4日
DIC川村記念美術館
 
 


 

テキスト:サラ・スタナーズ、加治屋健司、前田希世子

デザイン:田中せり、鈴木壮一

仕様:23 x 26 cm/192ページ/上製本

言語:日本語/英語

定価:3,455円+税

ISBN 978-4-907562-37-3

 
収録作家:フランク・ステラ、ケネス・ノーランド、アンソニー・カロ 、ジャック・ブッシュ、モーリス・ルイス 、ヘレン・フランケンサーラー、ラリー・プーンズ 、フリーデル・ズーバス、ジュールズ・オリツキー

 

主な目次

作家解説

カラーフィールドの実践:サラ・スタナーズ

カラーフィールド絵画における非コンポジション:加治屋健司

カラーフィールド 色の海を泳ぐ:前田希世子

カラーフィールド年表

カラーフィールドに関する主要参考文献